きのう「週末香港・マカオで ちょっとエキゾチック」を買いに三省堂書店本店に行った際に、こういう本が平積みで置いてありました。
中を見たら、世界各都市を比べたいろんなランキングが載っていました。
その中で「世界の都市別 書店の数」のランキングがありました。
東京の書店の数は世界第2位で1482店。
それはいいとして、
堂々の1位は、なんと香港の1660店。
以下、
3位 上海(1322店)
4位 パリ(1025店)
5位 ヨハネスブルグ(1020店)
6位 ロンドン(802店)
7位 ニューヨーク(777店) 以下略
と続きます。(集計年は不明。多分バラバラ)
と、ここで、ギモンなのだが、香港が本当に書店の数で世界一なのか。
いくらなんでも1660店なんて、香港にこんなにたくさんの書店があるのか?
もしかして、この数は街のあちこちにある路上の「新聞雑誌スタンド」もカウントしているのではないか。
香港の新聞雑誌スタンド。これはミニチュア。(「香港ミニチュア展」にて撮影)
初めて香港に行った1986年、私は香港にはどんな本や雑誌があるのか見てみたいので本屋さんを探した。けれども、歩いても歩いても、日本なら駅前にあるような「街の本屋さん」がいっこうに見つからない。
当時中環のコンノートビルにあった香港観光協会(現・香港政府観光局)に行って、「香港の雑誌を見たいんですが、香港に本屋さんはないんですか」と聞きました。
するとたまたまいた日本人スタッフが「香港では雑誌はスタンドにあります」と言いました。
たしかにスタンドは街のあちこちにある。でもスタンドだと気軽に手に取って見られない。パラパラとページをめくって立ち読みもしたい。なにより「香港の本屋さん」に興味がある。けれども本屋さんが見当たらない。
その初香港で、滞在中、ホテルに戻って夜に書いた旅の日誌に、「いったい本屋はどこにある?」と書いた記憶があります。
で、その後、そのときの香港だったか2回目の香港だったか忘れましたが、街を歩いていて大手書店の商務印書館を見つけました。
香港に行くたびにその商務印書館があちこちに支店を出していたりして、以降、香港で雑誌や本を見たり買ったりすることの不自由さはなくなりましたが、それでも私は今日までずっと「東京に比べると香港は書店の数が圧倒的に少ない」という認識できました。
一時期、雑居ビルの2階に店を構える「二樓書店」が流行りましたが、今はどうなんでしょうか。
いずれにせよ、香港が書店の数で世界一とするこのデータはちょっとおかしいのではないか。
東京も含め日本は、ここ10年ほどで大型書店が増えましたが、「街の本屋さん」はどんどんなくなって、書店の総数は激減しています。
香港にはずっと行ってないけれども、まさか日本とは逆に香港では書店が増えている?
ところで、数に入れたとしても、香港にはこんなに新聞雑誌スタンドがあるのか???
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